MENU

病院長メッセージ

 安佐医師会病院ホームページに訪れてくださりありがとうございます。安佐医師会病院?一体、どんな名医がいて、どんな最新の医療機器があって、どんな手術が得意なんだろう?そう思って、このホームページに辿り着いた方が多くいらっしゃるでしょう。そのどの質問にも応えられないのが安佐医師会病院です。

 広島市立北部医療センター安佐市民病院と安佐医師会病院は姉妹です。旧安佐市民病院を建て替えるときに、機能分化して二つの病院が生まれました。姉の広島市立北部医療センター安佐市民病院は、高度な医療機器と、高度な技術を駆使して手術をする病院です。ただ、広島市立北部医療センター安佐市民病院には平均8日間しか入院できません。

 高齢者単独世帯がほとんどの世の中で、75歳以上の高齢者が、手術を受けてすぐに家に帰れるでしょうか?人は、食事、清潔、トイレまで歩く、入浴するといった基本的な動作ができなければ、不安で家には帰れません。一方、家には不思議な力があります。みなさん旅行から帰ってきたとき「母さん、やっぱり家が一番じゃの〜」と思われたことは一度や二度ではないでしょう。我々医療人も、病院では表情も暗く、途方に暮れて、動作も鈍くなっていた人が、家にかえった途端、精気をとりもどし1ヶ月後に病院に挨拶に来られたときには、「まあ別人!びっくり、家の力じゃね〜」と驚いた経験をみんな共有しています。

 そうです、安佐医師会病院は、魔法の力をもった家に帰る準備をする病院です。入院は最大60日間できます。その60日の間に、家のリフォームを終えたり、入浴はどのようにするかを家族で考えたり、通院や薬の管理、栄養はどうするかを、みんなでモヤモヤしながら悩んで結論を導き出す病院なのです。そのモヤモヤを解決するために介護保険の上手な利用法を含めて、リハビリをしながら、家に帰る準備をする病院です。

 また、がんや認知症があって、家でがんばって生活しているけど、すこししんどくて足腰も弱って家では不安だな、家族も疲れたなといったときに体勢をたてなおして、再度、家に帰る準備をするという利用もできます。

 家に帰るのが不安、娘が引っ越して独居になった、どうしてよいか不安、わからない、支えてくれる仲間がいれば、そんなあなたとご家族と一緒に悩み解決策を考える病院。みなさんの住み慣れた家での生活を守る、かかりつけ医・訪問看護師・ケアマネジャー・民生委員など地域の方と共同して支えてまいります。是非上手にご利用いただき、また、利用法に関するご意見、アイデア、叱咤激励をいただきながら、今年産声をあげたばかりの幼弱な病院を育てていただければと思います。よろしくお願いいたします。

© 2023 安佐医師会病院